2歳の娘が 園のお友達の名前をたくさん覚えて 得意氣にお話してくれた。 クラスの集合写真を指さしながら 「これはねー○○ちゃん!」 「えっと、これはー」って。
その流れで「じゃあ、これは?」と わたしは、わたしを指さし訊ねたら 「やのー…おかあさん!!」と返ってきた。
そりゃそうだ。 娘は生まれた瞬間から 「おかあさん」と呼ばれるわたしを 見て暮らしているのだし
何しろわたし自身が 「おかあさん」と名乗っているのだから!
そう、わたしは「矢野おかあさん」 正解!!!
というわけで 「あずちゃん」と呼ばせてみることに。 わたしも「わたし」と言うようにした。
時々、カラダに滲みついた癖で 「おかあさん」と言ってしまうのは わたしのほう。
娘は「あずちゃん」を案外楽しんでいる。
ちなみに5歳の息子は参戦しないよう。 慣れ親しんだ呼び名を手放したくないのか?
・ 1週間して思わぬ変化が出てきた。
それは、まさかの夫。 あずちゃん定着作戦を聞きつけ 「そりゃ面白そうだな」と 乗っかってきた感じで
街を歩いていた、ふとした瞬間に 「あずちゃん」と呼んで手を繋いできたのだ。
予想外の展開。 けど、悪くないねぇ~
さらに あずちゃん定着作戦に対し 無関心を貫いていた息子が その、夫とわたしの繋いだ手を凝視し あわてた様子で、わたしの反対側の手を 握りに来たのだ!
娘は辺りを跳ねるように歩き 満面の笑み。
見たことのない光景。 けど、悪くないねぇ~
いや、最高の心地よ~
呼び名ひとつで! 侮っちゃいけないね。 ・ 息子がお腹にいる頃 夫によく言ってたことがある。 「フランスでは夫婦で手を繋ぎ 子供を間にはさんで歩かない。 ステキね! 子供が生まれてもよろしくね!」 って。
でもこれ 忘れてたのは、わたしのほう。
待たせたな!夫。 待たせたな!わたし。
矢野あずみ