自分の中心に意識をコトンッと置く感覚

いつものんびりな息子5歳が お風呂からあがって 次に見たときには パジャマ姿になっていたので

もう着替えてる!早いね! すごい!すごい! えらいね!いつもこうだといいね! みたいな意味をテンコ盛りに込めて

「わぁ~!!!」と 感嘆の声をあげたわたし。

すると

「おかあさん、声が大きすぎ!」 と怒られてしまった。

息子がそんな風に言ったおかげで ふと冷めたわたしは、感じた。

――― あ… 全然言いたいと思ってないのに 言ってたな。

これは演技だ。

舞台女優並みのド派手な演技!

等身大のわたしは 「わぁ~」なんて 言いたいとも感じてなかった。

サービス精神のスイッチが 反射的に入っちゃっただけだわ。 ―――

「ちょっとした発言でも 自分にウソつくって嫌なものだな

口から外に出ていく前に 何層ものフィルターで濾したとしても カスの残らない交じりっけなしの 純粋な言葉を発していると どんな世界になるんだろう?」

などと思いめぐらせている時に ガラッと空氣が変化して

とてもバランスのよい 変な圧を感じない 無理のない 心地よい空間になった。

この状態って 何て表現すればいいのだろう。 しっかりと身体で覚えておきたい… あぁ、消えないで… .

願いは通じ 早々に2度同じような感覚を体験できた。

1度目は わたしが料理をしていると リビングで兄妹ゲンカが始まり

いつもと変わらない騒ぎっぷりなのに わたしのところだけは とっても静まり返っていた。

あ!これこれ!この状態!

何が違うのか注意深く観察すると わたしの意識のベクトルが 周囲ではなく、内側に向いてるのがわかる。

意識を自分の中心に向けるというか 「自分の中心にコトンッと置く」

コトンッと置けると 子どもの騒ぎが、BGMに変わる。 もっと言うと「氣配」になる感じ。

意識のベクトルが外側へ向いてると きっと、どう行動しようか どう声をかけようか、と考えて その場に合わせた何者かになろうとする。

自分の中心に意識をコトンッと置くと どう行動するかは 自分の中からしか湧いてこない。

実に静かだ。

2度目のシーンは、雪かきした午後。 疲れて眠くなったわたしと 元氣にはしゃぐ子どもたち。

普段わたしは 子どもたちが起きてるときに寝たりしない。 意識のベクトルが外へ向かっていて 寝ようと思っても寝られない。

周りの音に耳をふさぎたくなったり 別の部屋に逃げ込みたくなる感じになる。

けれど 自分の中心に意識をコトンッと置いたら リビングの床のまんなかで 氣持ちよく眠りに入っていった。

子どもたちの声は子守唄。

ふたりの声がしているから わたしは安心して眠れる。 ありがとう。

そんなとってもとっても 静かでやさしい空氣に変わった。

「自分の中心に意識をコトンッと置く」 これからいつも大切にしたい感覚。

矢野あずみ