読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「つながりたい」という思い

孤独と閉塞感のなかで生きてきた。

物心ついたときから 「誰かとつながりたい」 いつもそればかり考えてきた。

糸をたぐり寄せると その先はいつもプツンと切れている。 あの瞬間に感じる寂しさは わたしの心を硬くさせていった。

.

昨日の朝は言葉では表せないけれど 新しい朝だった。

世界が限りなく広がり わたしを縛るものは何もなく どこまでも自由に飛んでいけると思った。

そうしたら 「誰かとつながりたい」寂しさ ずっと抱いていた孤独と閉塞感は ウソのように消えていた。

.

「つながる」って もっと特別な出逢いや出来事 火花が走るような激しい感覚を 想像していたのに

寝て、目が覚めたら…って

え?それだけ?

30年持ち続けたこの思いが たった一瞬で消えちゃうの? ちょっと、信じたくないな…なんてね。

.

違ってたみたいなんだ。 わたしの描いてた「つながる」が。

「つながってない」と感じたら もうそれとは 一生「つながる」ことは有り得なくて

だから、新しい何か、誰かを求めて 「つながりたい」と思い続けていたんだ。

孤独と閉塞感を抱えながら。

でも、解き放たれた昨日は 「つながってない」としていたコトや人が 本当は「つながってた」ってことに オセロのように次々ひっくり返されていく 不思議な現象が起きたの。

「つながる」というのは 新しい何か、とではなく

本当は「つながってた」ことを 思い出してく作業なのかもしれない。

あれも、これも、あの人も、この人も 「違った」けれど 「つながってた」んだ。

本当は「つながってた」んだ。

「つながってない」が 「つながってた」に変わっていく瞬間の 温かくて、ふわ~っと広がる感覚は 何とも言えない安心感を呼ぶ。

どんどん心が開いていく。

なぜ今 本当は「つながってた」ことを 思い出しはじめたのだろう。

まだよく分からないけれど わたしがわたし自身とつながり 「違い」を受け入れはじめた証拠かな って思うんだよね。

「違った」けれど 「つながってた」んだ。

本当はずーっと「つながってた」んだね。

矢野あずみ